番翁のブログ

番翁です 何か書くかもしれません

神社仏閣参拝 京都編(3月6日分)

何日も連続である程度まとまった量の文章を書くとだんだん疲労してくるので、ここ2,3日くらいは指を休ませていた。とはいえそうばかりもしていられないので、爆速でブログを書くことにする。爆速なのは誇張ではない、今このブログの文章のこの部分を書いているキーボードの指は時速約300kmで動いているわけだから、爆速といってもあまり過言ではないように思われる。ちなみに筆者は今新幹線に乗っている。

 

3月6日の話である。朝6時30分に目が覚め、さあ京都に行くぞと思ったら想像以上に眠気が強く、京都に行く気力が全く立ち現れてこないまま二度寝を敢行した。二度寝はいいものだが、あまり寝すぎると今度は遊ぶ時間が減ってしまうから、多大なる気力でもって二度寝を2時間で切り上げ、ベッドから這い出てなんとか支度をして家を出る。この時点でどこに行くかがはっきり決まっていなかったため、まぁ別にそれでもいいかと思いながらスマホでバスの時刻を調べるとちょうどいい感じの乗り継ぎができそうなことが判明したので阪急東向日駅で降りた。行先は大原野神社である。

 

f:id:mononobenome:20210312030205p:plain

急 東向日駅 

 

東向日駅のバス停にはご老人しかいなかった。若者は私だけで非常に浮いていたが、しかしそれにしても若者がこうも少ないのはなぜだろうと思いつつ、バスに乗って狭い住宅街の中を巣進むこと20分で最寄りのバス停に着く。さらに5分ほど歩くと大原野神社に至る。

 

f:id:mononobenome:20210312030310p:plain

大原野神社

 

大原野神社春日大社の勧請であり、藤原氏氏神でもある。そういうわけでここのシンボルは鹿であり、実際昔は境内で鹿を飼っていたらしいく、神鹿苑碑なる石碑と説明書きにそういう内容が書かれてあった。今はもう生きている鹿はいなかった、ここが奈良と京都の差であろう。

 

拝殿の前の狛犬があるべきポジションに鹿、まぁ狛鹿とでもいうのだろうか、がいた。角の有無が阿吽のようなものなのだろう。そういえば向かって右側の鹿は何かを咥えていたが何を咥えていたかはよくわからない。

 

f:id:mononobenome:20210312030357p:plain

狛鹿A

f:id:mononobenome:20210312030427p:plain

狛鹿B

 

お参りを終えて、社務所御朱印をいただこうと思ったら木製の鹿のおみくじがあったのでせっかくなので引くことにした。番翁は動物おみくじを集めている。結果は1番・大吉であった。これを強運と見るかツキが来ているとみるかは、どちらでもよいのだが、実際のところケースのいちばん右上にあった鹿を選び取っただけなのだ。要はテクニックである。

 

f:id:mononobenome:20210312030515p:plain

きゃわわ!

 

さて神社を後にしてバス停に戻る。東向日駅行きのバスと、その10分後くらいに桂駅に向かうバスがあったので、あえて桂駅に向かうバスを選択した。この時点で行先は決まっていなかったのだが、バス停で待っている間に無性にケンタッキーが食べたくなり、どこに店舗があるかと思って調べてみるとほんとうに不便な場所にしかない。ただ指をくわえて待っていてもケンタッキーの店舗はこちらに歩いてこないから、諦めて大覚寺のほうに行くことにし、一番近いように見えた嵯峨野のケンタッキーに向かうことにした。

 

ややあってバスが到着し、乗り込み、すぐに着くかと思ったら道は混んでいるし乗り降りが激しいし、結局30分くらいかかってしまった。これなら東向日駅行きのバスを選んでいたほうがはるかに正しい選択だったといえる。しかし失われた時間は帰ってこないので、事前に調べておくべきだったとかなり反省しながら、ちなみにこの時点で乗るべき列車の発車が1分後に迫っていたのでバス停から改札までダッシュし、改札を通ってホームに急いだところ何とか間に合った。心臓に悪い。

 

西院で嵐電に乗り換え、嵐電西院駅の読み方が「さい」であることに驚き、来た車両に乗って、嵐電の乗降の方法にひとしきり戸惑ったところで太秦広隆寺の駅に着いたので降りる。同じタイミングで降りたご年配の方々も何人かいらっしゃって、やはりというかなんというか私を含めた全員が広隆寺に入っていった。お目当ては半跏思惟像であろう。拝観受付を済ませて宝物館に入る。なるほど立派な宝物館で、すでに大量の仏像がいらっしゃるから端っこからひとつひとつ丁寧に眺めていた。正面に至って、噂に聞こえたあの半跏思惟像がいらっしゃる。美しかったので5分ほど正座して眺めていた。なお写真撮影はもちろんのこと写生すら禁止されているから皆さまは是非お手元の文明の利器で調べられたい。

 

さて広隆寺を後にし、この時点で著しく空腹であったからさっさとケンタッキーを目指して歩く。数分かそこらで店にたどり着き、店の前のバス停を調べるとどうやらここから直接大覚寺に行くバスが20分おきにあるようで心底ほっとしていると、次乗れそうなバスが40分もしないうちに来るというから急いで店内に入り、人の多く並んでいることにうろたえ、とにかくその列の最後尾に加わり、思ったより多くの人がテイクアウトだったということもあってか、あるいはないのかはよくわからないがとにかく自分の番がすぐに回ってきたので適当に注文して座席で待っていると商品が運ばれてきた。

 

f:id:mononobenome:20210312031308p:plain

美国的健康優良昼食画像(骨多故食事難、疲弊)

 

さてなかなか食べづらいチキンを食べ終え、メープルシロップをかけたビスケットを食べ終えたところでいい感じの時間帯になったので店を出てバスに乗る。バスに乗ること数分、終点の大覚寺に到着し、再びバス停を確認して嵐山方面行のバスの出発時刻を見るとなんと20分しかない。仕方ないから急いで境内に入り、受付を済ませ。ついでに御朱印帳を預け、横の売店で膝丸のクリアファイルを2つほど買っておいた。旅先でクリアファイルを買いがちなのは、それがいくらあってもまだ足りないと思えるからなのだろう。境内もゆっくり眺めている時間はないから、やや早足で巡る。巡り始めてから、ここは20分で巡り切れる場所ではないと気づいたが、一度急いでしまったものはしょうがないので巡り切った。機会があればまた訪れなければならない。

 

f:id:mononobenome:20210313174834p:plain

よい

 

拝観し終え、バス停に急ぐとぎりぎりでバスに間に合った。しばらく乗っていると渡月橋のバス停にたどり着いたから、ここで下車して、やや時間があったので竹林を見て帰ることにして少し歩く。外国人観光客こそいないものの日本人観光客はほかのどの観光地よりも多く、多いのだが、人力車の車夫さんがたは私にではなくカップルの旅行客にのみ声をかけていたのには腹が立つを通り越してふがいなさのあまり涙が出てきた。そもそも男子高校生1人で来ているのは私だけみたいなものだから浮いているのだが、人目を気にして一人旅はできないのでここまでやってきたともいえるので、とにかく歩みを進め、竹林の人の多いのに嘆息し、写真も撮らずに歩いて抜けた。無性に悲しかった。竹林から少し歩くともう誰もいなくなって、大堰川沿いに渡月橋方面までひとり静かに歩く。だんだん人の数が増えてきて、ついに道路の左手におしゃれなコーヒー屋と群がる人間を視認したあたりでいつもの嵐山に戻ってきた。あとは阪急嵐山の駅に向かうだけで、しばらくここにはもどってこないのだろうなどと考えながらやたら高いチャーシュー麺を眺めていた。