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番翁がこれまでに訪れた離島の一覧[2023年時点]

はじめに

2023年は、番翁にとってまさに離島の一年でした。そんな2023年も終わりに差し掛かり、ちょうどいい機会なのでこれまでに訪問した離島を備忘録がてらまとめておきたいと思います。

※「離島」として、ここでは有人指定離島を扱います。有人島であっても各種法律で指定されていない離島は除きます。

※訪問年が2022年以前のものも含みます。

 

2022年以前(No.1~11)

1.石垣島

2.波照間島

3.西表島

 2019年5月に高校の修学旅行で訪問。記念すべき初指定離島は石垣島であった。高すぎるミドリムシドリンクの写真くらいしかまともに残っていない。せめて買えばよかった。

飲むミドリムシ@石垣島

 波照間島では訪問日にお葬式が行われており、共同売店以外の店舗が閉まっているSUPER BAD TIMING。レンタサイクル返却直前にスピードの出し過ぎで派手に転倒し、左手首を痛めたことは記憶に新しい。

変な画角

 翌日の西表島は、そのせいか(そのせいではないのだが)写真が一枚もない。それはそれでどうなんだ。カヤックするのに左手を厳重に防水テーピングされていてかなり調子が悪かった。あのテーピングがゆるければ破傷風で死んでいたかもしれないと思うとかなりゾッとする。水かなり濁ってたし。

 

4.篠島

5.日間賀島

 2022年3月に訪問。人口20万以上+県庁所在地出禁帰省とかいう謎の旅行の一環で訪問することになった。

 あんまり離島を訪問している感がない。当時はまだハマっていなかったので。あとてっきり日間賀島に先に上陸したと思っていたら逆だった。

 佐久島との航路がないことについて調べていたら、佐久島の水道は南知多町の管轄だという情報を得た。海底送水管はそっちから引いているらしい。そもそもなんで篠島日間賀島知多郡にしたんだろうという話である(本来は佐久島とともに三河国幡豆郡)。

 

6.天売島

7.焼尻島

 2022年6月に訪問。焼尻に宿泊するトリックプレーで野鳥観察に失敗。さらにいうと🐑解禁の数日前というSUPER BAD TIMING2。船が出ただけありがたいと思え。

なんもみえん道@天売島

 ゲストハウスの主人が離島好きで、今思うともっと色々話せたなぁと後悔しているのでまた行く。天気が悪いので明日はウニ漁なしですねぇと笑っていたが、起床したら「漁ありました」の置き手紙とともに消えていた。挨拶したかったのに。あとビニール傘を忘れていったのでそれも回収しにいく。

翌朝は晴れた

 

8.利尻島

9.礼文島

 2022年8月に訪問。この直後から最長片道切符の旅を開始した。あとツェルのモニぞうくんもなぜか一緒にいた。これはほんとうにたまたま。

アザラシもそうだそうだと言っています@利尻島

 アザラシにエサやりができるたいへんエキサイティングな島であるが、路線バスのダイヤを読み間違えて鴛泊から沓形まで歩く羽目になった点はが悔やまれる。なにもない道を歩行していたら親切な方が車に乗せてくださった。ありがとうございます。

スーパー成績閲覧バトル@礼文島

 ごめんなさい、今画像貼り付けて写っているパソコンの画面のあまりの汚さに愕然としています。今はもっときれいにしているので許してください。あと成績閲覧じゃなくて進振り関連の何かだった気もするな。

 

10.久高島

 2022年9月に訪問。クラス旅行の人々を引き連れて渡航

この道がいい2022

 天気に恵まれたのもあって素晴らしい風景でした。仲のいい人間どもとaccompany withだったのもあるし。斎場御嶽も一緒に行ったな。いい記憶だ。

 

11.佐渡島

 もとを辿れば日本史と神社仏閣にオタクの根っこが生えている番翁ですから佐渡島という地はたいへん重要な意味を持っています。

この塔がいい2022

 むろん金山とか宿根木とかは当然すばらしいが、お寺とか神社とか、よく残る能舞台とか、陵墓とか、そういったところに人間の営みの連続性を感じて胸を打たれる、そういう島であった。

 あとトキ見てないのどう考えてもエグいので次見に行きます。大野亀も真っ暗だったし(星はきれいだったけど!)。

 

2023年2月(No.12~21)

12.対馬島

13.島山島

14.沖ノ島

15.泊島

16.赤島

 対馬のまわりには実はいろんな指定離島があって、でもそのうち海栗島だけ行けない。行きたいなら自衛隊に入ろう

 対馬壱岐は地理部の離島班とかいう謎の人間集団たちによって訪問された。上陸して真っ先に向かった豆酘崎が全国で一番雨が降っている場所と化したり、豆酘の売店の店主がなんか変だったり、市営渡海船がエンジントラブルで欠航したり、あけたら閉めるの水門が全開だったり、比田勝の飲み屋で自動運転の研究をしている大学教授と話したり、スーパーで買ったさらし鯨が臭くてどうしても食べられなかったり、ツェルモニが思いっきり道間違えてとんでもない山道を走らされたり、色々あった。

船が沈みまくってる@島山島

 けれどやっぱり廃棄された船が港に10隻単位で沈んでた光景の我が身への迫り方というのは一寸異なっているところがある。人の不在というか消失をきわめて端的に感じさせる船の在り方なのかもしれない。

 とか言ってたら水中人工物恐怖症とかいうのあるらしい。どう考えてもそれじゃん。

くまモン関係なくね?ってずっと言ってる

 あとマジでこれ面白いツイートだと思うんですけど、どう?

 

17.壱岐島

 夜、焼肉屋で旅行支援使いそびれて愕然とした直後に変なヤンキーみたいなのに絡まれてガチで泣きそうになった島です。というか同行者を宿に帰してから普通に車で泣いてました。怖かった。不審者に運転席のドア開けられたら誰だってそうなります。酔っぱらいというよりクスリっぽくも見えたが真相はいかに……。

空 青すぎ なぜ🔍

 一支国博物館が月曜閉館なのに10人弱全員が気づかなかったの逆にすごい。

 

18.中ノ島

19.知夫里島

20.西ノ島

21.島後

 隠岐もやはり歴史と文化の島々です、と言い切れないほどすばらしい自然。赤壁はもうググった方がきれいな写真出てくるんでそっち見てください。

ちょっと羨ましくなった 

激Vっつうんすか⁉️今のコは⁉️

 あと駅鈴見に行け。あれはいい。

 

2023年3月(No.22~32)

22.姫島

 その選挙の実態から時に北朝鮮に比して語られる姫島村。実地に足を運んで取材しているならまだしも(まだしも?)、全然関係ないところで適当に言葉ヅラだけいじって弄ぶのって失礼ですよね。

バスと徒歩で端っこの灯台まで行った

 全く関係ない話としては、異常に風が強くかなり寒かったのと、本土側のバスの待合室の落書きが激烈に下品でおもしろかったです。

 

23.小豆島

24.沖之島

 地理部の合宿中に寄り道。マルキン醤油記念館でフランス人旅行客に入場券についてるクーポン見せると安くなるよってアドバイスしたけど、あれは当人たちからすると結構迷惑だったかもしれないと反省している。

沖之島への渡船は町道扱いで無料

現在進行形で架橋が進行中。遠くない未来に渡船は廃止されるだろう。

 待合というか桟橋に姿を見せると、それを視認した船頭さんが小さいボートでやってくる。それくらいの本当に小さな渡船がなんともいえない雰囲気を作り出している。でも架橋したほうが暮らしにとっては便利である。旅情とかいうワードを軽々しく使いたくはない。

 

25.男鹿島

26.坊勢島

27.西島

28.家島

 男鹿島、採石場は立入禁止なのだが休日で操業しておらず、立入禁止の看板がないところを進んでいたら立入禁止の看板の裏側から出てきてしまった。メビウスの輪とかクラインの壷とかまぁそういうところだと思う。

この裏から出てきた

 西島には坊勢島から渡るが、事前連絡を当日するというガバプレイにも関わらず渡航を許可してくれた管理者の方には大変感謝している。島巡りの人は定期的に来るらしい。

初期装備品みたいなシンプルさがある

家島の港は勢いが感じられると思う

 坊勢島と家島は近いけれどやっぱり微妙に雰囲気が違う。天売と焼尻でも同じようなことは感じたけれど、それよりももっと微妙さが増していて、言語化はできない。

 強いていうなら坊勢島には相席食堂でアンミカが来ているというのはある。

 

29.大島

30.神津島

31.式根島

32.新島

 もう伊豆諸島は関東在住の諸氏にとってはどうこういうより行ったほうが早いんだから行ってくれ。今ちょうど安い切符いっぱいあるし。調べて各自で訪問してくれ。

地鉈温泉、いい感じの写真が撮りづらい

 利島と新島の若郷に行けてないので次行きます。

 あと地鉈温泉に星空の下入るというのもやってないので次行きます。

 

2023年5月(No.33~45)

33.伊島

 GW帰省の人々と同じ船になってかなり肩身が狭かった。

激V2

 伊島はまさに(各種法律上)瀬戸内海の端っこにある島である。ここより南はフィリピン海であり、南半球に至るまで陸地は存在しない。だからどれだけ晴れた日でも南側に島影は何も見えないのだが、なんとなく港は瀬戸内を感じるから、そういうところがおもしろいと思う。

 翌日絶起して出羽島行けなくなった件についてはもうええやろ。

 

34.小島

35.来島

36.馬島

 波止浜の港を発った船は、両側に居並ぶ造船所に挟まれて進む。岬をまわると来島海峡大橋の威容が目に飛び込んできて、土木とか工業とかのパワーを見せつけられる。そういう風景の中にある島々を巡るのが楽しい。

画角に入んねえンだわ

 来島海峡大橋って来島海峡にある島のうち来島から一番遠いの何?

 

37.小大下島

38.大下島

39.大崎上島

40.生野島

 架橋してやれよランキング上位に入ることでお馴染みの小大下島・大下島。同じ関前諸島のうち岡村島までは架橋がなされており、唯一の架橋が越県架橋という珍しい事例だが、そこから東には道が延びていない。大崎上島大三島への架橋計画があるらしいが、小大下島・大下島間が結構あるのと、人口の少なさなどを考えるとおそらく厳しいのだろう。

生野島は港から200m進んだところで土砂降りになったので引き返しました。残念すぎる。

 

41.宮古島

42.池間島

43.来間島

44.伊良部島

45.下地島

 宮古島も観光地なんだから各自で調べて行ってくれ。調べて行ったけど臨時休業してた宮古そばのお店とかもあるけど。

小泉悠も行ってた下地島空港の端っこ

 真っ暗になってから伊良部島の海岸近く走ってたら路面に小さい塊がいっぱい落ちてて、しばらく走ってから全部カエルだと気づいた時の感情。

 

2023年7月(No.46~55)

46.久米島

47.奥武島

48.渡名喜島

 行く前々日くらいに海邦か琉球かどっちかの船が故障して大規模な旅程変更を余儀なくされた。あとJAL久米島直行便が鬼の遅延をかまして路線バス乗り継ぎに失敗(久米島の路線バスは空港で飛行機を待たない)、慌ててレンタカーカウンターをまわって残1台の車を確保するなど出鼻くじかれMAX状態で巡ることになったが、結論から言うと久米島島内は自転車より車の方が圧倒的に楽ですね。暑いし広いし。

 ところで奥武島のさらに奥にはオーハ島があり、市橋達也が潜伏していたことで有名なのだが、大潮・干潮時に渡れるという噂を聞いて向かったらギリギリ間に合わなくて渡れなかった。次は時間と装備を調整して行きます。

渡名喜(重伝建)

 渡名喜の展望台まで徒歩で往復したあと資料館に行ったら、中にいた観光客の方に「歩いてた方⁉️」と言われて褒められた。何って、俺はただ炎天下山道を歩いただけだが……?

 

49.阿嘉島

50.慶留間島

51.座間味島

52.渡嘉敷島

 「夏の沖縄の海の色」を表す固有名詞がないのは言語的欠陥である。

めちゃくちゃ身を乗り出してるわけではなくて、側面にちょっと突き出たところがあるだけ。

飛び込みたくなるわって言う人、絶対に飛び込まない。

 慶留間島には高良家住宅という国重文があって、管理人さんと話していたら立派な骨壷を見せてくれた。

 

庭先にぽんと置かれていて、大丈夫?となった

 渡嘉敷島売店の方に船まで時間あるからバス乗ってビーチ行ってきなよって言われた。水着持ってきてなかったのに。

 

53.伊江島

54.水納島

55.津堅島

 伊江島はレンタサイクルで爆走しようとしていたら、同じ船に乗っていた女子大生(?)がバイクを借りていて、腹が立ったので全力で逃げた。途中で道が分かれて追い抜かされなかった。嬉しかった。

 帰りの船の時間ギリギリになってヤギ刺しの自販機を見つけて、急いで買っていたら雨が降り出して、冷凍だからすぐには食べられないのにパックを開けてしまって、シャリシャリのまま食べて、味全然わかんなかった。何?

シャリシャリ

 水納島は泳ぎに来た人ばっかりで肩身が狭かったです。

🥕

 津堅島には名産の人参を模した展望台がある。いちばん上でおっさんがタバコ吸ってた。

 

2023年8月(No.56~66)

56.初島

 地理部の巡検で訪問。夏休み期間中でリゾート地の観光客が多数。船がかなり混んでいた。

初島灯台の外階段を下りながら撮るという、アングル

 往復の船の揺れがすでにキツくて、一番下の寝転べるエリアでずっと寝ていました。他の部員はわりかしピンピンしてたけどおれって三半規管弱いですか?

 

57.豊島

58.直島

 アートの島。予約しそびれて地中美術館行けず。

豊島の石垣。矢羽根積み。

アートの島にも漁港はある。

 

59.本島

60.牛島

 本島は塩飽の中心となる島で、勤番所が設置されていた。

番所

 月曜閉館で入れなかった。

 あと自転車で一周してたら車が横転してて横転した(横転はしていない)。

横転

 牛島からは新鑑真が見えてなんか興奮した。

新鑑真

 

61.櫃石島

62.岩黒島

 バスの都合で与島に行けなかった。架橋離島で指定離島というのは珍しい。

岩黒島

 馬島のときにも感じた土木の迫力をここでも感じられる。ただこっちは鉄道も通るから聞こえてくる音が違う。

 

63.男木島

64.女木島

 アートの島。高松から行けるしみんなも行ってくれ。

男木島の集落

 船内に、男木島航路に使われている船舶(2種類)のペーパークラフトが置いてあって、1個300円だから600円を集金箱に入れて2種類買おうと思ったら片方売り切れていた。しょうがないので1種類を2つ買って1つは人にあげた。もう1個は我が家でさるびあ丸のペーパークラフトの上に置いてある。

 

65.間崎島

66.渡鹿野島

 志摩の離島の雰囲気はやっぱり瀬戸内とは異なっていて、リアス式海岸の島影と海面に並んでいる養殖イカダの風景が多分その原因なんだと思う。

 でも有名キャラクターを模した謎のオブジェはどこにでもあると思う。

各方面に謝れ

 

2023年9月(No.67~79)

67.青島

 ネコの島。港で外国人の観光客と話した。よくこんなところまで来るなぁという気持ちになったが、おれだって一歩間違えれば海外の離島行くよなぁということでもある。あの方達もどこかの国の離島オタクなのかな。多分猫好きなだけだと思うけど。

エサやりとかあんまりする気がなくて肩身が狭かった。

 

68.興居島

 忽那諸島の中では比較的松山に近いから、待合所とか海水浴場とかの整備がややなされているような気がした。 

了解

 あと夏の繁忙期に船越にも寄港するらしい(そう注意書きがある)けど時刻表の情報がないのでよくわからない。

 

69.野忽那島

70.睦月島

 離島あるある:山道、クモの巣張りがち

野忽那島

 離島あるあるじゃなくて地方あるあるかもな。

 睦月島には中島町の表記が残っていた。おれそういうの写真撮りがち。

妙に愛嬌があると思う

 

71.中島

 口の中にでっかいアルファベットがある人間見せます

U?

 あとゴカイの口の中もUなの面白い。

 朝イチの船で出発するために送迎をしてくれることになって、絶起して迷惑をかけました。本当にごめんなさい。 

 

72.釣島

73.二神島

74.怒和島

75.津和地島

 釣島で船を待つ間、地元の方と話し込んでいた。松山から来た話、昔は漁業が盛んだったけど今ではもうあまり流行らない話、タコ漁のお手伝いをしてツボを海に投げ込む話、柑橘類の栽培をもっぱらしている話などを聞いた。

釣島灯台

二神島

怒和島

津和地島

 同じ瀬戸内海の島々でも、忽那諸島の島々はやっぱりしまなみとか塩飽とかとは違う。もちろん自治体の違いというのは大きいだろうけど、雰囲気の違いというのも確かにある。

 何が違うかは言語化できないので各自で訪問せよ。

 

76.桂島

77.野々島

78.寒風沢島

79.朴島

 浦戸諸島はやや志摩に似ているところもある(海岸の形状とか)けれど、何より津波の被害を受けたという大きな特徴がある。もちろんもう修復とか整備は終わっているが、昔とは変わってしまったんだろうなということは常に思い起こされる。

桂島・石浜

 野々島でキジを見かけました。飛騨で見かけたのに続いて人生2度目。

野々島

ありえないくらいカメラが水平じゃない寒風沢島

 よく見ると奥の方で軽トラと人が集まっているのが見える。あそこに突っ込んでいくのが怖くてここで引き返してしまった。でも実際怖くないですか?さすがに5,6対1で数的不利だと勝てる見込みがねンだわ。向こう車あるし。

 

ややカメラが水平じゃない朴島

 海面のイカダは全部牡蠣の養殖だと船頭さんが話してくれた。もっとも朴島の人が管理しているわけではなく、本土から管理しに来ているらしい。

 

2023年10月(No.80)

80.沖島

 あんまりそこに商品置かないよなっていう自販機。

左の自販機の、でっかく「酒」って書いてある文字の左側

購入

 未開封のまま家に置いてある。

 

2023年11月(No.81~82)

81.大島

82.高島

 港から神浦までのバスでネコの餌が運ばれていて、生活を感じた。

休館日引き当て芸人

宝くじ激推しアイランド

 高島まで来て宝くじを買わないのも、それはそれでどうなんだという話ではあるが、結局買わなかった。トラの動物おみくじは購入した。ハズレないので。

 

2023年12月(No.83~92)

83.奈留島

 野母商船はおれが乗船する前日まで欠航だったらしい。危ないところだった。さらにいうと爆睡の結果ギリギリで下船することになったのも危ないところだった。

江上天主堂(休館日)

 

84.前島

 渡船の船頭さんとお客さんの会話が方言でなされていた。「ソフトバンクは福岡はアンテナ多かろばってん奈留はぜんぜんダメじゃな〜」みたいな感じ。

貼り直して旧市町村ってどういうこと?

 ちなみに奈留町の合併は2004年8月1日。2004年にしては新しくないか?上から貼ってたのが剥がれて元々のが表に出てきたとかなのかなあ。

 

85.福江島

碑文に使うフォントじゃねンだわ

 創英角ポップもまさか石碑に刻まれることになるとは思ってないだろうね。

くじらクジラ鯨🐳🐋

 エレナ、くじらのレパートリーすごがち。 

 

86.椛島

なんかいい浦bot

 芦ノ浦。現在は無住。

 椛島は伊福貴と本窯の2つの集落があり、そのほかの集落はもう無住になってしまったらしい。本窯で帰省していた方にうかがった。昔は本窯がメインで(樺島村役場も本窯にあった)人口も多かったが、現在では伊福貴の方が多いらしい。

 村役場はずいぶん昔に火事で焼けてしまったらしい。本窯の港のさらに北側にあったという。

 

87.久賀島

 謎の電気自動車を借りた。ややこしいことに道交法では自動車、道路運送車両法では原付らしい。なんだそれ。

激揺極小電気自動車

 世界遺産・五輪教会堂のある五輪集落は舗装道が繋がっておらず、駐車場から数百メートルは徒歩になる。観光客の団体は船で直接港に乗りつけるらしい。

教会の窓から

 教会守さんと、教会の解説・島に関するお話で盛り上がった。月に1回福江にゴルフに行くときはチャーター船を使うそうです。

 

88.赤島

89.黄島

 赤島・黄島航路は少し前のダイヤ改正で訪問の難易度が上昇したことで知られている。今回は運航スタッフに確認をとり、赤島寄港時のわずかな時間で港の周りを歩いた。

赤島

 実際に上陸してみるとかなり大きい島であることがわかる。

 黄島はもっと大きい。赤島にしても黄島にしても、火山島ならではの黒い石垣が美しい。宿泊もできるからここに1泊して両島巡るのが最善と思う。

黄島の集落

 島の反対側に溶岩トンネルがあるらしい。

 

90.島山島

 実は福江から直通のバスが1日3本くらい出ている。

向小浦

 よくみると画像右側に福江行きのバスが写っている。

 

91.玄界島

 いいかげん玄"海"島と誤記するのをやめろ。Twitterでよく見るぞ。

山間のニュータウンを感じさせる

 2005年・福岡県西方沖地震で極めて大きな被害を受け、多くの家屋が新たに建築されている。もともと使われていた小型のモノレールは使われなくなって放置され、舗装道が最上部まで続いている。

 小・中学校に行こうとしたら登校時間帯にモロ被りし、校門に先生と思しき人影を認めたので撤退した。あと数歩進んでいたら通報されていたかもしれない。

 

92.大島

 激烈船酔いでダウン1歩手前までいった。

参道と海

 ありえんくらい波が高かった。小呂島航路が欠航してなければそっちに行ってたので、とんでもないことになっていた可能性がある。助かった。

 北側にある沖津宮の遥拝所まで歩いた。激烈に風が強かった。何かしらの怒りを買っていた可能性がある。

 

93.細島

 島の至る所に石仏がいらっしゃった。魚島群島にしても上島諸島にしても島内に小さな石仏とお堂があって、八十八ケ所として設定されていたから、それと似たような感じかもしれない。必ずしも地蔵菩薩というわけでもなさそうだし。

右側は千手観音っぽい

 

94.岩城島

 できるだけスーパーの海産物コーナーを覗くようにしている。

岩城産多数

 岩城は造船のイメージが強いが、これだけ地元の魚が並んでいると漁業もある程度の規模で行われているんだなと思って感動した。ただ調理器具も調理スキルもないから、刺身とかでないと購入できないのがもったいない限りである。

 

95.佐島

 佐島は旧弓削町。移動販売車が港に留まって、住民の方々が来店していた。ただ流れていた曲が一向に判然としない。「ふるさとは夕暮れ〜」と渋めの男性ボーカルで歌っていた。

犬の散歩中のは飼い主が←ギリ意味通じる

 

96.弓削島

 港のデイリーヤマザキが全国1位を3回も取っていた。

全国1位・3冠

 旧弓削町の中心で現在も上島町の役場が置かれる島ではあるが、にしても全国1位を3回とるんだからなんらかの秘策があるのだろうか。

 

97.生名島

 こっちはポプラです。

山陽特色便利店

 立石と因島の間は頻繁に渡船が出ていた。弓削とは架橋されているから楽なのは弓削だろうけど、未架橋時代は因島との結びつきが強かったことは容易に想像される。上島町が架橋を重要視したのもよくわかるといえよう。

 

98.魚島

 観光センターの4階が展望デッキになっているらしく、とりあえず入ったら受付の外国人に展望デッキですか?と流暢な日本語で尋ねられ、はいそうですと答えて階段を上がったら2階と3階が完全な旅館でたまげた。

食堂と旅館と展望デッキが一体化した建物

 修学旅行で宿泊する旅館のにおいってあるじゃないですか、あれです。

 展望デッキにはタバコの吸い殻と瀕死のスズメバチがありました。

 

99.高井神島

 めっちゃ漫画のキャラ描いてあります。銘板とか事情調べる限り多分許可済み。クオリティ高い、というかトレース的なアレ。

ざわ…じゃあないんだよ

 灯台まで行こうとしたらゲートがあったので撤退した。あとになって港の待合所で、あれはイノシシ避けのゲートだから外していいよと言われたので入ってみた。案の定途中でイノシシが見えたので撤退。賢明な判断。

 

100.百島

 唯一の娯楽施設だった百島東映の跡が残されている。

百島東映

 現在では日章館としてリニューアルされ、アート活動の拠点になっているらしい。もっとも、中に入る勇気はなかった。大晦日だから閉まっていたのかもしれないが、それにしても入れる様子ではなかった。 

 

101.走島

 人口もある程度あり、港には漁船がひしめいていた。

漁港

 大晦日ということもあり大漁旗を掲げる漁船もあった。今まで巡ってきた島々にもこのにぎわいがかつて存したのかもしれないと考えると妙に感傷的になってしまう。

 

さいごに

 2024年も離島に行きます。お前らも行こうな。

【2023最新】離島振興法って一体何者?彼女はいる?家族構成や仕事についても!

 

離島振興

連日のように日本中で活躍しており、みなさん一度は目にしたことのある離島振興法さん!

 

国土の保全等において重要な役割を有しているものの、産業基盤及び生活環境の整備等が他の地域に比較して低位にある離島について、その地理的及び自然的特性を生かした振興を図るための特別の措置を講ずることを目的とするなどの素晴らしい活躍はみなさんもご存知ですよね。

 

北は北海道礼文島から、南は鹿児島県宝島に至るまで77地域256もの島々で連日話題になるほどの実力の持ち主です。

 

今回はそんな離島振興法について徹底的に調査してみました!

 

 

 

離島振興法のプロフィール

名前:離島振興法(りとうしんこうほう)

本名:昭和28年7月22日法律第72号

誕生日:1953年7月15日

年齢:70歳?

身長:不明

体重:不明

血液型:不明

出身地:東京都千代田区永田町一丁目

職業:法律

 

いま大人気の離島振興法さんですが、公開されていない情報も気になる方がいるのではないでしょうか?

 

ここからはそんなプロフィールについてもっと調査していきたいと思います!

 

離島振興法の年齢は?

 

離島振興法さんの年齢は70歳という情報がありました。

 

もしそうだとするととても歳をとっていますね!

 

ところが、さらに調べてみると……

 

1953年、超党派議員立法で10年間の時限法として制定されました。その後、10年ごとに改正を繰り返して現在に至っています。

 

なんと、離島振興法さんは10年ごとに改正されているようです!

 

ということは、年齢は7歳ということかもしれませんね。

 

7歳だとすると、離島振興法さんはまだまだ子供なんですね^^

 

 

離島振興法さんの家族構成は?

 

離島振興法さんに家族はいるのでしょうか?

 

家族については公開されていないのですが、調べてみると兄弟がいることがわかりました!

 

 

長男:離島航路整備法

次男:離島振興法

三男:奄美群島振興開発特別措置法

四男:小笠原諸島振興開発特別措置法

五男:沖縄振興特別措置法

六男:有人国境離島地域の保全及び特定有人国境離島地域に係る地域社会の維持に関する特別措置法

 

 

家族そろって長い名前を持っているんですね!

 

また、三男から六男は「特別措置法」という名前がついているので、もともとは特別措置法という苗字だったのかもしれません。

 

長男と次男は苗字が変わったということなのでしょうか……?

 

 

離島振興法の職業は?

 

離島振興法さんの職業は「法律」のようです。

 

法律がどんな仕事をしているか気になる人も多いと思います!

 

Wikipediaによると、

 

法(ほう、英: law)は、国家の強制力を伴う社会規範である。一般的に、国家の秩序を保つために、国家が設ける社会規範であって、国民の間で自主的に醸成される道徳、マナー、モラルなどの強制力を持たない社会規範と全く異なる性質の規範である。法を知らなかった場合でも、違法行為があった場合は罰せられる事になる。

 

なんだか難しくてよくわかりませんね……汗

 

 

気を取り直して調べてみると、離島振興法さんの仕事内容がいくつかわかりました!

 

①本土との隔絶に由来する離島の「後進性」の除去

②国土・排他的経済水域保全

海洋資源の利用

④多様な文化の継承

⑤自然環境の保全

 

たしかに、離島振興法さんは定住促進のための交付金、漁業支援のための交付金などで有名ですもんね。

 

架橋整備による離島振興対策実施地域からの指定解除も仕事の一環なんだと思います笑

 

離島振興法の彼女は?

 

日本中で大活躍中の離島振興法さんですが、彼女については有力な情報はありませんでした。

 

77地域256島で話題になるほどの実力の持ち主なので、人気があるのもわかりますよね。

 

しかし、今年4月にあった改正を乗り越えて今は仕事に集中している時期なのかもしれません。

 

もしかしたら、苗字が変わっているのでもう結婚しているということなのかもしれませんね。

 

まとめ

 

離島振興法さんについてさまざまな情報を見てきました。

 

離島振興法さんは7歳とも70歳とも言われていて、六人兄弟の次男です。

 

全国各地で離島の後進性除去のために頑張っているようです。

 

残念ながら彼女についての情報は見つかりませんでした。

 

 

いかがでしたか?離島振興法さんの彼女についてはわかりませんでしたが、何か新しい情報があれば追記させていただきます^^

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

 

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〜〜ここからおまけ〜〜

 

(この記事はUTMed advent calendar 2023の13日目の記事です)

 

・離島振興に関連した法律について

離島振興に関わる法律はいくつかありますが、成立の時系列順に並べると次のようになります。

  1. 離島航路整備法(1952)
  2. 離島振興法(1953)
  3. 奄美群島振興開発特別措置法(1954)
  4. 小笠原諸島振興開発特別措置法(1969)
  5. 沖縄振興特別措置法(1972)
  6. 有人国境離島地域の保全及び特定有人国境離島地域に係る地域社会の維持に関する特別措置法(2017)

これら6つの法律のうち、全国的な離島振興という観点で初めて制定されたのが「離島振興法」です。その後、日本から行政分離されていた奄美・小笠原・沖縄の各地域の復帰・返還前後にそれぞれの地域を対象とした法律が制定されます。いずれの法律も、離島という地域特性による生活・産業基盤の貧弱さに対応するもので、当初は主にハード面での整備を中心としていました。

6番目の法律、いわゆる「有人国境離島法」は、日本の領海・排他的経済水域保全という観点から国境付近の離島の整備を図るもので、それまでの5つの法律とは少し目的を異にするところがあります。

 

離島航路整備法

離島振興法制定の前年に制定されたのが離島航路整備法です。この法律ではその名の通り、離島を結ぶ航路(離島航路)を対象とした補助が規定されています。

ここで規定される離島航路の中には、本土-離島、離島-離島間を結ぶ航路だけでなく、船舶以外に交通機関がない/船舶以外の交通機関が著しく不便な地点を結ぶ航路も含まれています*1

離島航路のうち、国による補助の対象となるのは①観光航路ではない生活航路②代替手段のない唯一航路③赤字航路の3条件を満たす航路です。2023年度は126航路を対象に、70.5億円の予算が充てられています。

補助の内容としては、単なる赤字の補填だけでなく、住民割引の費用の一部支援(地方バス並の運賃を限度とする)、船舶建造の支援などが含まれています。

 

離島航路(沖縄県座間味島座間味港-渡嘉敷島阿波連港)

 

離島振興法

離島振興法では、北海道・礼文島から鹿児島県・宝島に至るまで、77地域256の島々が「離島振興対策実施地域」として指定されており、これらの有人離島を特に「(離島振興法による)有人指定離島」と呼んでいます。

先述した通り、当初は主にハード面の整備が中心でした。「島に水と光を」のスローガンが掲げられ、電気水道といった基本インフラや、港湾整備・道路整備といった生活・産業の基盤の安定化が支援されました。指定離島の港湾は、ほぼすべてこの法律に基づいて整備されており、離島に暮らす人々の生活を根っこから支える極めて重要な法律といえます。

しかし、基盤整備がなされても離島地域の人口減少は続き、決して状況が改善したというわけではないのが実情でした。これを反映して、2013年の改正から「離島活性化交付金」が創設されました。この交付金はソフト面での支援を中心とするもので、産業活性化やデジタル技術の活用促進を通した定住促進、地域情報の発信・交流や離島留学プログラムの実施を通した交流促進の事業が行われています。

なお、離島振興法(や、奄美・小笠原・沖縄の各地域に対応する法律)による指定離島は定期的に新規指定・指定解除が行われています。直近では、香川県の大島(2015)や滋賀県沖島(2013)、香川県小豆島(2013)などが追加で指定されています。近年ではどちらかといえば指定解除の方が多く、本土との間に架橋されるか*2*3無人島化するか*4どちらかを理由として指定解除が行われることがほとんどです。

また、特殊な指定地域としては、1964年から2015年まで指定されていた兵庫県淡路島の灘・上灘地区が挙げられます。淡路島全体は指定離島ではありませんでしたが、灘・上灘地区は平成20年度に県道が開通するまで陸上交通によるアクセス性が極めて悪く、指定地域とされていました。県道の開通後は、地域による指定継続の要望もなく、指定解除となりました。

このように、指定地域の状況をみると、離島特有の「隔絶性」が指定の根拠として重要であることが分かります。離島振興法が当初目的としていた、まさに本土との隔絶性に由来する離島の後進性除去という内容を今でも反映して離島振興が行われていると言えるでしょう。

徳島県伊島

 

奄美、小笠原、沖縄に関する法律

奄美・小笠原・沖縄は、いずれも戦後米軍の統治下に置かれていました。そのため、これらの法律は離島振興法と共通するところがありながらも、被った戦災・米軍統治による復興の遅れに配慮し、離島振興法よりも高い比率で援助がなされるようになっています。

奄美群島振興開発特別措置法は、奄美群島有人島8島を対象とし、インフラ等ハード面の支援だけでなく、産業振興の一環として農業・畜産業への支援や、群島間の航空運賃の低廉化に対する支援が行われています。離島振興法と同様、ソフト対策事業として奄美群島振興交付金も創設されています。

小笠原諸島振興開発特別措置法では、小笠原諸島有人島4島*5を対象とし、ハード・ソフト両面での支援が行われています。本土から1000km以上離れた外海に位置し、気候も特有であることから診療所運営・病害虫などの防除対策といった事業も実施されています。

沖縄振興特別措置法は、米軍の統治が最も長く続いた歴史的事情・今も在日米軍専用施設が集中しているという社会的事情に基づいて、沖縄の自主性を尊重しつつ社会資本を整備することが目標とされています。

当初は本土との格差是正が目的でしたが、2012年の改正以降、振興計画の策定主体を国から県に変更し、沖縄の自立的発展に主眼を置いています。特徴的な事業内容としては、離島間のチャーター機やヘリコプターの運航を支援するものがあります。定期船欠航時などに住民が割安で移動することができるようになるもので、生活を支える重要な事業となっています。

沖縄県渡名喜島

 

有人国境離島法

先述した通り、有人国境離島法は国境付近の離島が国土保全に寄与する重要な役割を鑑みて制定されたもので、本土に比べた「後進性」に対処する目的があったこれまでの5法律とはその意図が異なることが分かります。この法律では、「保全」「地域社会の維持」が特に重視されているのが特徴と言えます。

ただし、法律に基づく支援内容が大幅に異なるわけではなく、航路・航空路の運賃低廉化や、雇用機会の促進、滞在型観光の支援などが行われています。

なお、この法律で定められた離島地域は2種類あり、おおむね国境付近にある島々のことを指す「有人国境離島地域」と、そのうち継続的な居住が可能となる環境の整備を図ることがその地域社会を維持する上で特に必要と認められるものを「特定有人国境離島地域」に分けられます。29地域148島からなる前者に対し、支援が行われているのは15地域71島の後者に対してです。

長崎県対馬

 

・最後に

この記事では主に離島振興に関わる法律について整理しました。僕自身まだまだ勉強するところが多く、特に地域ごとの支援内容の詳細な差異や、都道県レベルで策定される離島振興計画についても話せなかったところが大きいです。そもそも離島振興はもっと具体的な、インフラ整備だとか医療施設の整備とか、移住促進事業だとかそういう内容に触れてこそといったところがあるので、これに関してはより見識を深めて理解したいです。今後の課題とします。

離島を巡るようになったのは今年の2月です。所属している東大地理部の部員たちと対馬壱岐を巡って、それ以来憑かれたかのように離島ばかり巡ってきました。けれども実際のところ勉強不足で、知識がないのに島に行って、もったいないことをしてきたなという実感があります。まだまだ巡れていない離島が日本にはたくさんあります。せめてこれからは離島の現状・課題・そしてその振興に目を向けながら離島を訪れることができるようになれたらいいなと強く思っています。

香川県岩黒島

 

・参考文献

日本離島センター(2019)『[日本の島ガイド] SHIMADAS』

日本離島センター(2023)『島々の日本』

内閣府 「有人国境離島」 https://www8.cao.go.jp/ocean/kokkyouritou/yuujin/yuujin.html, (参照 2023/12/13)

国土交通省(2013) 「指定済み離島に対する対応方針」 https://www.mlit.go.jp/common/001002505.pdf, (参照 2023/12/13)

ritokei 「離島振興の専門家に聞く島の「社会」を維持するお金」 https://ritokei.com/pickup/k37_12_13, (参照 2023/12/13)

 

*1:本土間を結ぶ例としては、須崎市営巡航船 坂内-埋立間が挙げられる。同一離島内の事例は、対馬市営渡海船 仁位-長板浦間など。

*2:直近では宮城県大島(2021)。同じく宮城県の出島は来年末に出島大橋の架橋が完成・供用開始と見込まれており、いずれは指定解除になるものと思われる。

*3:ただし、架橋されても指定が解除されない例外もある(瀬戸大橋のかかる香川県与島・岩黒島・櫃石島や、来島海峡大橋のかかる馬島など)。

*4:直近では島根県高島(2015)。ただし高島の無人島化は1975年のことで、本来は早期に指定が解除されるべきであったともいえる。無人島化の原因は豪雨による被災と、その後の防災のための集団移住であり、元住民が亡くなっているわけではなかったことが影響しているのかもしれない。同様の事例として、鹿児島県の新島は2013年から2015年の間無人島となっていたが、指定解除は行われていない。

*5:父島、母島、硫黄島南鳥島の4島。

スーパー・アイランド・バトル

どうして離島ですか

 そんなに知りたいなら教えてしんぜよう。

 ここで逐一離島の「魅力」を語ることはしない。言明しようとしたって何にもならないし、本筋でもない。それを知りたいなら、竹芝フェリーターミナルか羽田空港に行けばそこそこ手っ取り早い。

 結局のところ、離島である必然性はまったくない。離島でなくてもよい。山でも海でも、国外でもよい。たまたま時宜を得て、心にすうっと入り込んできたのが離島だっただけだ。

なんのための旅行ですか

 経県値と、いいね数と、それらに似た各種自然数に拘泥したのがいけなかった。増えていく数値しか見えていなかった。値を増やしたからこう言えるのかもしれないから、ぜいたくだという批判はありうる。そこは甘んじて受け入れる。

 とにかく、行くために行ってはいけないのである。行ったことのない場所に行くのがいけないというのではない。当然のことだ。

 ではなんのために行くのか。学術的なバックグラウンドはない。「暮らしに触れる」など、口が裂けても言えない(そんなことがたかだか数回の訪問で可能なはずがない)。

 そもそも、得ようとして得られたものだけが重要ではない。

 なんのために行くかなどわかりようがない。強いていうなら、なんのために行けたかを知るために行くというべきである。前もって予想した結果を確認するだけならインターネットで十分だ。

 たとえば、海の幸を食べるために、港町に向かい海鮮丼を食したとして、その味は予想通りのものだろうか。事前にレビューを入念にチェックしていたとしても、である。味は予想通りでも、お店に関するあらゆる事物がそうだろうか。お店に向かうまでの過程が全てそうだろうか。

 旅程という発想は本来的にはきわめておこがましい。なにかを予想通りのものにしようとする意思が働いているからである。無論、実際には旅程を立てねば予想を確認するという欲求を満たせないから、ここは妥協するしかない。しかし、旅程通りにものごとが運べばよいとするのは愚かである。旅程の崩壊を笑いものとして消費する心性も、根本的には同様である。

 予想(旅程と言ってもよい)とのズレは必ず発生する。それをどこまで発見できるか。自分の予想していなかったことが経験できたか。

 予想通りの旅行などまったくつまらない。

 

 

 

 

 

番翁の最長片道紀行 その0・まえがきと説明

まえがき

 目的のない文章は書かれるべきでないし、ましてこのようにブログなどという世に開かれた媒体に公開されるべきではない。それにもかかわらず、私がわざわざ大して美しくもない日本語をここに書き連ねているのは、まさしくこの作文行為に目的があるからに他ならない。

 文章の目的はおよそ他人に読んでもらうことにあり、これは旅行記であっても概ね同じであろうと思われる。しかし他人の旅行記を読むことに意義があるのは、ひとえにその旅行記を参考にすることのできる経験が起こりうるからに他ならないのであって、そういう観点で考えてみれば、こんな旅行を参考にすることは全くもって無意味であると、そこそこ胸を張って主張することができる。さらに言えば、他人の旅行を追体験するなどというかなり狂気じみた行為の対象になることも想定されない。他者に依拠した存在意義などに頼ることはできないのである。

 そういった文言を並べ立てておいて、今更この記事に存在意義があると確認するのも憚られはするが、そう確認しておかねばこの文章は道端に捨て置かれたタバコのゴミと大差ない存在としてしかこの世に残存しえないので、わざわざ確認しておくのをご容赦されたい。すなわち、この文章は、徹頭徹尾私自身のために書かれている。ブログとして世に公開する、そこそこの分量と継続性の保証された文章を最後までやり通す行為には、多少なりとも意義があると思われる。この文章が書かれているのは、まさにそういった動機のみに基づく。単刀直入に言って、この旅行記は、旅行記の体を借りた自己満足の大規模な発露であって、発露でしかありえないがゆえに、私は読者のためならんとてキーボードを叩くものではない。今この文章を読んでいるあなたに親切たらんとて文章を書いているわけでもない。尤も、こんなことは、この部分までこの記事を丁寧に読み進めてきた読者には手を取るようにわかると思われる。今更言い訳を尽くすつもりもないし、そもそも、ここまでこんな汚い文章を読んできた人にとっては大して関係ないのかもしれない。

 いずれにせよ、まえがきとして、こういった細かい、これを書くに至った経緯についていくらか記しておいた。以降この文章に対するあらゆるクレームは無効化される。ご承知おきを。

本文をはじめる前に

 この紀行は、番翁が2022年夏に実施した、最長片道切符を使った旅行について書くものである。本文の前に、番翁が参考にした各種サイトの紹介と、最長片道切符というものについて軽く説明を加えておく。

 まず、最長片道切符のルート決定ならびに各種規定の理解については鵺帝国さん内の最長片道切符の流儀とバリエーションのページを大いに参考にした。読者諸氏におかれても、根気よく読めば最長片道切符というものについて必要十分な知識を身につけられるものと思う。もっとも、けして短いというわけではない文章であり、わざわざ時間をかけて読破するのも相応に骨が折れると思われるので、簡略に説明をしておく。

 一般に、"切符"と世において呼称されるところのものは、すなわち「乗車券」と呼ばれる類と、「料金券」と呼ばれる類とに大別される。前者は、極めて簡潔に説明するなら、「走ったレールの距離に対してかかるお金」と言える。100km乗車すれば何円、150km乗車すれば何円、というふうに、どんな列車に乗ろうと必ず発生する運賃である。特徴として、この100kmとか150kmとかいうルートは必ず一筆書きでなければならない(例外多数)。

 後者は、同じく極めて簡潔に説明するなら、「自分が使った列車・設備に応じて追加でかかるお金」である。例えば、東京から大阪まで行くのに、わざわざ各駅停車や快速で行けば、この「追加でかかるお金」は不要となる。しかし、多くの人間がそうするように、東京から新大阪まで新幹線と呼ばれるたいへん速いことで知られる列車を利用すれば、その新幹線という列車の使用料金として、特急料金が発生する。

 長くなったが、"最長片道切符"とは、先に説明した「乗車券」の距離をなるべく長くしようという、およそ一般においては無価値と捉えられても反論のしようがない、至って奇特な試みである。先述したように乗車券のルートは一筆書きでなくてはならないから、日本国内の鉄道路線が有限である以上、必ず経路が最長となるものが存在するし、その経路は適切な手続きによって求められる。具体的に求まったルートについては先の鵺帝国さんのページを参照されたい。

 なお、事はそんなにうまくいかないもので、実際には最長経路が複数存在する。これはひとえに「規則の解釈」と「何をもって最長とするか」というこれまた一般においては微塵も重要でない流儀に起因するものであり、これまたやはり詳細は鵺帝国さんのページを参照されたい。

 私は、「IGR+実乗最長+新在同一」と呼ばれる流儀に従って実行した。IGRと新在同一についてはおよそ世間で最長片道切符を実行する人間の主流であると思われるが、実乗最長についてはやや珍しいかとも思われる。これは、券面でのkm数だけでなく、実際に乗る距離を最長にしようという流儀で、この流儀では、各種規定を使って合法的に一筆書きを逸脱しようとするのが特徴である。

 もっと噛み砕いていうならば、例えば、今あなたの手元に壺——それは合法的に取得したものであり、一切のカルト的宗教と関係性を持つものではない——があったとして、そしてそれをA, Bという2つの店で買い取ってもらうとしよう。A店では100万円で買い取ってもらえる。B店では99万9990円でしか買い取ってもらえないが、キャンペーンで、20円分の商品券がもらえるとしよう。壺自体の価値を高く評価しているのはA店であり、総合的に得をするのはB店である。もっとも、両者にそれほどの差はないから、もはやどちらを選んでも個人の自由であり流儀の範疇に含まれるということは再度強調しておかねばなるまい。

 要するに、そんな細かいところにこだわる必要性は、私に関して言えば薄いのだが、一応そういう約束のもと実行したのだということについては言及しておくべきかと思われたので、そのように言及しておく。

もくじ

 ここからは実際に、最長片道切符での旅の様子を書き連ねていく。記事が更新され次第、リンクを貼り付けていくことになるが、これに関しては全く私のやる気と空き時間に依存するから、過剰な期待をすることは極めて喜ばしくない。

 長くなったが、というより、長くしたが、ここまで来てこんな文章を読もうという気概のある方が、無事に最後まで読み続けられるかどうか、それとも私のやる気がなくなって見事に絶筆となるか、どちらがより現実的かに思いを馳せながら、ちまちまと書いていきたい。よろしくお願いします。

細々したこと

細々したこと

 

以下に記すものは、細々したことである。

 

・ドイツ語の単語は長すぎて可読性が低い。これは、言語学習者に必ずしもよい影響を与えない。

・人の名前を無許可で使用するのは誉められた行為ではない。人の名前を無許可で使用し、やはり無許可でスベるのは重罪である。

・プロフィールは短い方が良いというのは、全くの誤りである。プロフィールはその人を表す文言であり、情報量が少ないことはその人について不明な点が多いことを表す。これは親切ではない。

・メンマは竹であるが、ラーメンに竹を入れてよいとは誰も言っていない。

・ゾロ目を尊ぶ必然性はどこにもない。4,4,4であろうと、2,3,5であろうと、確率は等しい。無論、サイコロを区別できる眼力を有する必要はある。

・私の椅子は、足が5股に分かれている。棘皮動物かもしれない。

・宗教上の理由と付け加えることで、私がAmong Usを頑なにプレイしない偏屈さが正当化される。これはクラスの円滑な運営になんら影響を及ぼさない。

・ドイツ語キーボードではyとzの位置が全く入れ替わるため、ややこしいことに、「yとz」と入力するのに、側から観ればz,t,o,yと入力しているように見える。もっとややこしいことに、「z,t,o,y」と入力するのに、側からはy,t,o,zと入力しているように見える。

・椅子の足に布状の覆いを被せることで床が傷つくのを保護するという話でお互いの経験を共有し、間を持たせることが可能である。

・夏休みにひとりで旅行をしたいと言ったら両親がやや引いていた。

・恐ろしいことに、このブログは高校の同級生の、誰かの保護者様に監視されている。なお、恐ろしいのは監視そのものではなく、その保護者様が単数とは限らないという事実である。

・いまだにカィラスのカレーが懐かしくなる。

・「気づいたら寝てた」という表現の非論理性を瞬時に指摘できる人間になってしまったことは、嬉しいこととは限らない。この人間性は、いずれ「部屋には誰もいなかった」の論理的誤謬を指摘し始めてしまう。

・旅行をひとりで行うのは、友達と行くか、ひとりで行くかのメリット・デメリットを斟酌しての決断ではなく、単に旅行の目的を共有する友人がいないからである。

・10000時間の法則は誤りである。私はネクタイを4回目くらいから即座に結べるようになった。

・チャーハンを「炒飯」ではなく「チャーハン」と表記するのは、「炊飯」との視認性を考慮しての決定だったと信じている。

・あなたが思うより凡庸です。

インスタ映えする写真も、Twitter映えする写真も撮れず、ただストレージが圧迫されていく。

・「地球が何回まわった時」を人に問うならば、少なくとも回転軸、できれば回転の向きを指定するべきである。これができるようになることが、初等教育中等教育を大きく分ける。

・学食のメリットは、がまんづよさを得ることが2割を占める。

・小学校の教科書に振り仮名を振ることは、児童を甘やかすことにつながるという批判を聞かないのに違和感を覚えたことがない人は多い。私も覚えたことがない。

・「やくすぎて屋久杉になる」を人生で一度は使いたい。

・銃を知らない人は、銃で殴って人を殺す。

利尻島でにんじんしりしりを食べたい。困ったことに、にんじんしりしりは沖縄のもので、利尻島とはおよそ正反対である。

・レゴは資産である。その価値は安定している。

・尖頭器が欲しい人と、戦闘機が欲しい人は、どちらも存在する。

・起きたらベッドが無くなっている可能性は、なくはない。

・起きたら課題が無くなっている可能性は、ない。

 

あとがき <番翁のブランク>

前にブログを書いてから1ヶ月以上が経過していることに気付き、ふとブログの執筆画面を立ち上げたのが午前3時を20分ほどすぎた頃合いだった理由は、番翁がこの時間までうだうだとドイツ語のDialogを覚えていたからに他ならない。本来であれば、ここでいう本来とは、すなわちTwitterYoutubeのことであるが、こんな暗記はとうの昔に終わらせていなければならないはずだった。しかし遅くなっても暗記はせねばならぬから、眠気と、実況動画の誘惑を涙をのんで断ち切り、このような時間まで暗記を続けてきたわけである。無論、ブログを書いているからには、暗記はひと段落ついたものと思っていただいてそこまで差し支えはない。

 

1ヶ月のうちにはいろいろなことが起こったが、あまりにもいろいろであるため、ここで全てを挙げ切ることはできない。クラスに、なぜか5,6人ほどいたツイッタラーとだいたいFFになったのは4月下旬だった。木製の、親の仇みたいに硬い丸椅子が、背もたれのついた柔らかいオフィスチェアに取って代わられたのは4月の末だった。実家からレゴが到着し、それなりに整理がついたのはゴールデン・ウィークが明けた頃だった。

 

とにかく、生活にひと段落がついたわけである。生活にひと段落ついた結果、いかなる変化が番翁の元に訪れたか。

 

番翁の文体が丸くなったのである。驚くなかれ、私自身が一番驚いている。このブログの冒頭を何遍も読み返してみればわかることだが、番翁の文体がすっかり鳴りを潜め、これでは全く普通のブログに成り下がってしまうではないか。あの、長い長い長い長い一文と、くどいくどいくどいくどい表現はどこへ行ってしまったのか。どこかへ行ってしまったとして、なぜ行ってしまったのか。行った結果、ブログの質は向上したのか。私自身これらの問いに答え切れるかは未知数であり、その理由こそまさに、私がこの文章を今思いつきで書き進めているからに他ならない。

 

もしこれが番翁のブログを見る最初の体験であるという方がいらっしゃるとすれば、そのいらっしゃるところの方は、私の過去のブログ、特にクソ受験体験記か理三面接体験記(笑)のいずれかを読まれたい。

 

mononobenome.hatenablog.com

 

 

mononobenome.hatenablog.com

 

前者の方が読みにくいという評判で知られており、後者は比較的おとなしく、またそれなりに評判があったという点で言えば"良い"ブログなのかもしれないが、そんなものは読者個人の判断に任せるべきであって、世間はおろか、私ですら評価を確定させるべきでは露程もない。

 

さて消えた私の文体の行手をどこに求めるかは、おそらく先程の段落である程度復活を遂げたものと見て問題ないだろうというのが現在の私の大まかな見解であり、そして段落を経るごとに読みづらさが指数関数的に増加しているという、事実と見て間違いないであろう私自身の価値判断も、なかなか楽しいことになってきており、このまま進めばいつも通りに戻るだろうと予測を立ててはいるが、現状が今後も継続すると、先程の問いに答えられないままブログが終わってしまうので、仕方がないから答えを優先的に探し求めていく方向性でキーボードを叩いていくことにする。

 

なぜ文体が丸くなったか、いや、正確に言えばなぜ文体が丸くなっていたか、これについては単純にブランクの存在を原因として指摘することがおおよそ可能であり、そしてその指摘は、おおよそ正確な指摘だと見て良いだろう。ただこればかりが原因の全てを占めていると考えるのは些か誤謬を含むものであるとも思われる。すなわち、このブログ記事を見る行為を始めてのものとする読者がそれなりに存在することを想定した、ある意味では自己保身と言える、そういう類の行為が無自我的に働いた可能性は否定できないし、これもまた大きな意味を持っていたと考えられるに足る根拠がある。直截的に言えば、同じクラスのひとびとに、いきなり番翁のよくわからない文体を見せびらかすことで、番翁のクラス内での立ち位置を微妙なものとすることに残念ながら成功してしまうことを防ごうという、無意識的な努力の成果がこの文体の変化そのものに表れていたと指摘できるのである。尤も、この涙ぐましい努力も、すでに立ち位置が微妙である可能性を否定できない時点で、やはり無駄に終わってしまったものと判定できる可能性が非常に高いことは特記しておくべきであろう。もはやこんな文章を1つ見せびらかしたところで、さして番翁の評価は変化し得ないところにまで来ているのである。好ましいことでは、ない。

 

さて最後の問いに答えねばならぬ。文体の変化は、ブログの質を向上させたか。これに応えることは、私自身が何より書き手であり、質を判定する人間は書き手自身ではあり得ず、ひとえに読者たる存在にしか判定を行えないという点で、ここに答えを書き記し公開する行為はなんらの進捗も産み得ない。よって、各人が心の中に思うことを、なんらかの手段で番翁に伝えていただければ幸いであるが、もしその思うことが、番翁のブログに対しなんらかの方向性でもってネガチブな印象をもたらすものであれば、その思うことは各人の心の中に留めておかれたい。無理に私の心を傷つける必要性は、全くもって存在しない。

On 受験化学 (特別同時上映 関東鉄道事情)

On 受験化学

もうずいぶんと前に受験化学についてブログで書いてくれと質問箱に質問が来てから、何かと忙しいことを言い訳にして、その実ただただめんどくさいからと放置していたブログを立ち上げてキーボードを叩こうと思ったことはないではないのだが、しかし今に至るまで結局のところそれらの試みは全て空虚になった。そして今、クラスのdiscordの通話における話題の欠如が虚しさを露呈し始めており、いよいよ何か実際的な行動に移らないと困ったことになるかもしれぬと焦りを覚えたところで、ドイツ語の単語を覚えるのではなくブログを立ち上げるあたり、人に頼まれたものを断れないでやってしまう番翁の人の良さが出ているのかもしれないし、出ていないのかもしれない。

 

受験化学について何かを書くのはそれほど難しいことではないかもしれない。確かに私は化学が嫌いではなかったし、大学内容の化学こそ全く触れていなかったもののまぁそれなりにできなくはなかったと自分で言ってもそれほど間違いはなかろうと思われる。しかしやはり何かこのブログを使ってそれなりの内容を書き上げようと思うと相応の難易度が設定されてしまうから、この段を書くに際しても結局のところ何を書けばいいかは、最終目的地は何に設定すれば良いかはあまりはっきりと分かっていない。

 

受験化学にまつわる周縁的事象について書けば良いのであれば、例えば私が通っていた化学の塾講師のズボンが授業中に破れた話だとか、その破れた音がまるでプラスチックを木の床に落としたような音だったこととか、そういう話をすれば十分なのであるがそれほど需要も感ぜられないのでここではスルーする。

 

となるといよいよ私に残された道は受験化学そのものについてここで語ることで、これは至って残念なことなのであるが、さらに残念なことにその行為自体が私がこのブログで可能な限り避けようとしてきたことに分類されるべきものであるから、非常に困惑してしまう。進退は窮まった。

 

ポリシーは曲げられぬし、人の要求のためにキーボードを叩き始めてしまったから今更これを停止することもできぬし、ダイレンマに陥ってしまった人間はどう行動するかは非常に興味深い分析の対象となるのであろうが、まさか自分自身がそんな分析の対象になることは今の今に至るまで一切想定していなかったし、今後の人生においてもそうそう想定するものではなさそうであるから、やはり解決策としてもっとも現実的なものを選ぶしかないのであろう。

 

受験化学はクソだという言説を見かけたことがある人はおそらく多いものと推察され、私自身そのご多分に漏れず見かけたことがある人間である。なにがクソでなにがクソでないのか、残念なことにかの主張を高らかに掲げる人間はその解決策までを提示することは滅多にないからなんとも言えぬのであるが、とにかく受験化学はクソであるという言説をそれほど見かけるまでに何やらクソと判定されうる要素が受験化学にはあるらしい。

 

暗記がクソという言説を見かけたことがあるが、これは暗記がクソであるという言説ではなく、暗記ではないのに暗記だというところにクソさ加減を見出していると解釈すればさぞかし自然な主張に思えてくる。しかしやはりこの主張の換言にも無理のある表現が含まれているのであって、すなわち暗記ではなく無闇な暗記、あるいは丸暗記とでも言い表すべきところはただの暗記という言葉で済ましてしまっているところに表現上の無茶があると指摘することが差し支えない範疇で許されている。

 

化学は暗記ではないという言説の妥当性は、暗記という言葉が果たして覚えるという一般的行為にとどまるものか、丸暗記といういささか負のニュアンスでもって自らを任じている単語の意味に近いものとして使われているかによって大きく左右されることであろう。何かを覚えなければ勉学などできるはずもなく、ここでいう覚えるとはあらゆる記憶に関する言説であるから否定しようがないのは火を見るくらい明らかである。

 

ただ丸暗記ではいけないという言説がどれほどの妥当性を有するかについてもやはり議論はし尽くされたとは到底言えない状況なのであって、すなわち、受験化学という土俵においては、丸暗記を回避するための手段が化学の論理の理解であって、おおよそ多くの受験生あるいは高校生にとって化学の理論の理解と丸暗記を天秤にかけて20秒ほど思案してみたときに、どちらがより容易な選択肢として立ち現れてくるかは、これは一概に答えを出すことのできない天秤の問題であるだろう。化学が好きな人にとっては前者の方がより楽しそうな、魅力的な、美味しそうな選択肢に思われるかもしれないことは容易に想像がつくが、なおそうであったとしても後者を選ぶ人がいるかもしれないことはここではあえて考えないことにして、化学が特段好きというわけではない人にとっては後者の方がよほど魅力的な選択肢に見えることはそれほど類推が難しくないともやはり思われる。なお私は後者の方がよほど容易に思われるが、これは私が化学を特段好きというわけではないということを示すものではないし、また同時に私が暗記を得意とする種族の人間であることを指し示すものでもないことはやはり自明の論理として成立していることには注意を要する。

 

ところで英単語とはほとんど丸暗記の世界と言っても差し支えないだろう。もちろん語源に頼ったり同じような成り立ちの単語をまとめて覚えたりなど、多少の技術により丸暗記程度を低減させることはできるであろうが、それも所詮小手先の技術に過ぎないし、何よりそうした手段を用いたところで丸暗記は丸暗記に変わりないのはおそらく受験を経験し英単語の暗記に苦労したことのある人間、つまりは全人類にとって共通の知見であろう。ところが奇妙なことにこの英単語暗記地獄に関しては、私の知る限り、つまり私の関わっているあらゆる情報伝達媒体*1においては受験化学ほど丸暗記の批判を受けていないように思われるのは、これは私の勘違いかもしれないので、もし私の勘違いであった場合は以下の議論は全くもって無意味な虚無と成り果ててしまうので分かってはいてもあえて指摘しないでいただけると非常に嬉しい。

 

英単語は丸暗記であるが、受験化学ほど批判を受けない。これはひとえに、英単語の丸暗記を回避する方法を我々が有していないから、批判していても結局何も前にすすまない(もっとも、受験化学であっても結局のところ批判だけでは何も進まないから大して話は変わらないのであるが)という事実が多少影響しているのではなかろうかと思われる。

 

ここまで話を引っ張っておけば多少の私の読者におかれましてはぜひお気づきになられてはいかがかなと私が上から目線で言いたいのは、つまり実際のところ英単語にも丸暗記回避の秘術が存在するのであって、この紙幅を割いて私が英単語暗記に苦しむ皆皆様方に伝授して差し上げようというのである。であるからしてお前らは俺にもう少し感謝しろ。

 

秘術とはすなわちネイティブスピーカーになることである。具体的に言えば、英語圏に生まれるか、幼い頃に英語圏に住んでいるかなどしておけば良かろう。そうすれば英単語の丸暗記どころか英文法の丸暗記からリスニング力からあらゆる英語の実力が向上してこの上なく幸せになれること請け合いだというのに、これを実行する人間の総数は奥津軽いまべつ駅の1日の乗降客数ほども多くないのはなぜであろうか。すなわち、この事実とその必要性に気づいた時にはすでに実行し得ない年齢に達し環境に存しているからであるのはこの私にもやや察しがつく。

 

すでに読者の一部から石か魚か何かが投げつけられているかもしれぬが、そんな人間に私が言いたいのは、こんなカスブログ読んでいる暇があったら鉄壁でもなんでもいいから英単語帳を開いて勉強をしろということであって、結局そうした地道な努力が英語力の向上に結びつくかもしれないし、結びつかないかもしれないことに関しては私は何か十分な証拠を持ってここで論ずるだけのデータを有していないからまた別の機会に譲る。

 

さて本稿もいよいよ佳境へと至った。私の言いたいことは以下である。結局のところ、受験化学はクソだという主張がそれなりに大手を振ってまかり通っているのは、受験化学を大学化学でもってそれなりに優位に進めようとする人間が一定数、それは英語のネイティブが存在するより多く(かどうかは知らないのだが、実際のところTwitterに偏りを持つ母集団でもって考えているから全く意味がないかもしれないのであるが)存在するという事実と表裏一体のものであって、所詮受験化学などクソであると断じる主張も、やはり所詮その程度のものでしかないと高を括っておれば良いのだ。丸暗記で点が取れるなら丸暗記をすれば良い。私はした。良い点が取れたかは知らない。丸暗記も嫌なら化学以外で点を取れば良かろう。さしてこだわる理由も見当たらない。化学に懸けるのであれば丸暗記をするなり大学化学に手を出すなりすれば良い。手段はいくらでもある。好きに選べば良い。自分の人生である。

 

 

関東鉄道事情

実際のところそれほど多くの車両に乗ったわけではない人間が何を語るのかという課題についてはそれこそまるまる1本の記事が書けてしまいそうなのでここでは省略する。あくまで私見に基づいた偏見であることをご承知されたい。

 

(1)大回りで房総半島に行った時の車両の単調さにはあまりに呆れ返りそうになったが、車端部にお情けのようなクロスシートが設置されていて非常に助かった。あれで良い。

 

(2)成東のような駅に、15両ほどもあろうかと思われる長大編成がやってくるのを見ると、現代美術に似た違和感を覚えるのは私だけではないのであろうと期待している。

 

(3)普通列車のグリーン席が、おおよそどこで見かけても利用率60〜70%、時にはもう少し高い値で運用されているのを見るのは、それに乗る人のお財布事情から驚嘆に値するというよりも、それに乗るほど疲れているのかもしれない首都圏の労働状況を見て自分の将来に驚嘆すると言った方が正確な気がする。

 

(4)高崎線で埼玉県の北部を走行している時の、微妙に覚える違和感はなんであろうかと空想していたが、どうも山の遠さよりむしろ住宅の連続が奇妙に思われるのかもしれないと思い至ってここ数日を過ごしている。

 

(5)山手線の一周が環状線の一周よりよほど長いのは知識として知ってはいるが、実際に乗車してみると東京から渋谷に向かうのにこれほど時間がかかるのかと流石に呆れている。中央線快速を使ってもさして時間に差異が出ないのはなんとも嫌なことである。

 

(6)京王電鉄はその運賃の安さが特筆すべきものであると私は勝手に思っている。駒場東大前から大宮まで行くのに、渋谷に出てからJRを使うより明大前経由で新宿まで京王を使ってからJRに乗り換えた方が安くなる事実を知った時には驚きのあまり乗換検索をもう一度してしまった。

 

(7)ただ京王にも欠点がある。急行をさっさと駒場東大前の駅に止めるべきだ。おかげで駒場東大前は8分おきの微妙なダイヤに成り下がってしまい、おそらく多くの東大生が渋谷か駒場東大前で足止めを喰らい、そのおかげでいくばくかの経済的損失が日本に与えられていることも想像に難くない。国益に反するのだ。

 

冷凍うどん考 同時上映:番翁のひとり暮らし愚痴

冷凍うどん考

 

夜中の12時をすぎているというのに、番翁はScatmanを聴きながらキーボードをそれなりの速度で叩いている。最近あまりにブログを書かないことは、自分でもそれなりに罪悪感を覚えないではない。何か物事を考えられる余裕がなくなったのかもしれないが、あるいは単なる怠惰かもしれないので、少し前に思いついたこと。

 

冷凍うどんという食品はスーパーマーケットなどで容易に入手可能な類のものである。容易にというのは、ただ接近可能性が容易なだけではなく、経済的取得可能性に関しても同様の議論が適用されるものと思われる。簡潔に言えば安いということであり、安いとただキーボードを5回叩けばいいところをわざわざ長文にするのに特に意味はない。

 

安いだけで物事が成立すると思ったら大間違いである。安いものには裏があり、メビウスの輪もじゅうぶん遠い距離から見れば裏が存在する。数学者のいうことに騙されてはいけないのと同様、目先の価格に騙されてはいけない。購入し、パッケージの裏に何やら絵付きで解説されていた食べ方の項目を見るとそうでもないと言えるかもしれないが、それによると、皿に入れてレンジでチンして適切な出汁を投入するだけで料理が完成するという。楽には違いない。

 

まだ課題は残されている。味はどうだ、どうだと思ったが、しかしうどんの味を最終的に決定するのは、無論コシなる奇異な概念を除けば、ひとえにこちらの用意する出汁であって、つまり味が悪いからといってそっくり其の儘渦中の冷凍うどん氏に責任をなすりつけることはできない。とりあえず冷凍うどんをチンし、まだあったかいまま冷蔵庫から取り出してきたかつを出汁を特に考慮せずかける。流石に見栄えが素うどんそのままなので幾分腹が立ち、焼いたソーセージを2本添えて愛嬌とする。サラダは先ほど買ってきた。これで夜ご飯は完成された。完成された夜ご飯に文句はつけられない。素うどんと馬鹿にするなかれ私は満足しているからこれで良い。愛嬌氏もなるほど良い味だった。

 

 

 

番翁のひとり暮らし愚痴

 

風呂場の乾燥機能の働きがあまりよろしくない。よろしくないが外に乾かすに適した場所も、これもよろしくない私の目を以てしては発見に至らず、無念の撤退とともにやや水分の残ったままの洋服たちの処遇を考えあぐねている。

 

本棚を置くスペースもなく、ラックで以てこれに代用する。ただ依然空間は残されていないから密を形成して並べてあるがすぐに落ちそうで恐ろしい。地震のこないことを祈るばかり。

 

換気扇の音が大きい。これはあまりに大きいので不動産屋にも確認を取ったところ、同マンションの他室ではここまで大きくないとのことが判明し、業者にも来てもらったが処置なしとのことだった。五月蝿いまま暮らせとのお達しであるから、中々に辟易しつつどう付き合っていくべきかとこれまた考えあぐねている真っ只中である。

 

炊飯器を設置するにふさわしい場所が存しない。今の所炊飯はただの一度しか行われていないが、その時は勉強・食事などに供する雑用机に設置してなんとか耐えるように仕向けた。無論毎回机に置くわけにもいかないが、台所水回りに十分なスペースがやはりあり得ないので、如何ともし難い現状を歯を食いしばりながら耐えている。